『二級建築士試験 体験談』   Cid  

 

〇きっかけ
私は代々建築士の家系に生まれましたが、父が建築を愛しておらず
(仕事をもらうために役所にへこへこしたり、自分より年上の職人さんに指示するのが嫌だったのかも?)、
私に建築の道を歩ませたくなかったようです。

子どものころから製図板に向かう父親を見ていたり、土日は工事現場で遊んでいたので、
私もいつかああなると思っていたのですが、大反対にあい、航空工学科をでました。(なんと航空でも2年の実務経験で受験資格があります!)
ちなみに父を見ていたせいか、子供の頃から人の家の間取り(入ったことがないところも想像して)をかけるという得意技がありました。(笑)

ですが結局航空関係にはいかず、就職した先が不動産(オフィス・レストラン・ホテル)で、
もともと趣味だったデザインを活かし、広告やホームページを作成していたのですが、
なぜかデザイン課の延長で会社の不動産の改装時の壁紙やじゅうたんを選んでみろということになり、
そのうち気づいたら店舗や客室のリノベーションの設計もするようになっていました。

2年前インテリアコーディネーターを取り、かなり役に立ったのですが、やはり建築設備や法規を含めた知識も必要となり、
調べてみると実務経験は十分あったので、建築士をとるということになりました。
私が建築士・・・と思ったときは、興奮しすぎて1週間くらい眠れなかったです。
子供のころからの夢というか、あるべき形だと思っていたので、遠回りしましたがやはり遺伝子に負けたというか、帰ってきました。

 

〇学科の勉強
学科については、〇〇のWeb講義のみで受かりました。
仕事のほとんどが既存建築物だったため、新築を見たことがなかったので
(子供の頃は見ていましたがさすがに覚えていないので)工事現場の動画が見られる、というところが一番魅力で、
なけなしの30万を無駄にしたくない一心で頑張りました。

下の子がまだ3歳だったので8時台には早々に寝てもらい、その後夜2時くらいまで勉強しましたので、時間に余裕があった方です。
そのほか、常に問題集を持ち歩きいつでも開いて見て、通勤時間に携帯でWeb講義を何度も見ました。
Webテストで常に9割〜満点取れるよう復習を心がけました。
おかげさまで、1か月前の模試でA判定でしたので、無事受かりました。

 

〇製図の勉強
インテリアコーディネーターの時に、まさか一発で学科が受かるとは思わず、
たった2か月で勉強したのがかなりきつかったので、前半戦から神無先生のお世話になりました。

学科と同時の時は本当にきつかったです。締め切りぎりぎりに提出して、さて学科に集中するかなと思ったら、
すぐに返ってくるという最端の売りが、逆に「わー、もう帰ってきた」と思うほど焦りました。
練習・第1課題・第2課題までは頑張ったのですが、追い付かず先生に泣きつきましたが
「後期が始まってから送ってきたらダメ」ということで第3課題は飛ばし、シンクロ模試のみ5時間でトライするも、全く時間が足らず終了。
この時期、私はまだ1枚描くのに10時間くらいかかっていました、、
しかも矩計図を全く理解できず、こんなの無理・・・テキストもよくわからないし(目分量が結構あるので)・・・と絶望し、
RCの時に受けようと思いかけるほどでした、、
(ちなみに最端のテキストだけでなく、他の矩計図のテキストもいろいろ買いましたが、どれも似た内容でした、、)
特に根太や野縁がどうなっているのか想像がつかず、ネットで梁とのかかり具合がわかる画像を検索し、ビジュアルで理解するよう心がけました。
また、神無先生の矩計図を書かれている動画を見て「なぜこんなに速いのか」と聞くと
「何度も書いているので手が覚えている」とのお応えだったので、
よし、それなら手が覚えるまでとりあえず何も考えず基本の1パターンを毎日1回は書いてやろうじゃないかと思い、
メンバーズサイトの1/20の方眼紙を大量にプリントして1日1矩計図を目標にして書きまくりました。
悩んだりくよくよしたり、落ち込む前に、できる限りのことをしてみよう、と思い直しました。

伏図についてもちんぷんかんぷんだったのですが、伏図テキストを前期にもらい、自分なりにやっていたはずなのですが、
後期に申し込んだらまた入っており、先生に聞くと「もう一回やった方がいいと思って入れておいた」とおっしゃるので、
もう一度やってみて1回目に全く理解していなかったことがわかりました、、、
1回目の時は、汚したくなかったので読んでいただけだったのですが、さすが2冊あると「書き込んじゃえ!」という気持ちになり、
書き込んでみると理解が曖昧であったことがよくわかって、本当によかったです。
伏図テキストは絶対書き込んでやったほうがいいですよ!

学科試験の1か月前くらいから、学科と製図半々で勉強し始めました。
そして後期第1回目の図面を自力で全部書いたのですが、そこで今まで全くプランを理解していなかったことを思い知らされました。
今まではどちらかというと実務的に考えたプランだったのですが、試験に受かるプランは全く違うということを理解しました。
本当にほぼ機械的に廊下を配置し、そこから居室を南に配置、建物を北に寄せるなど、
暗黙の決まりに従ってプランを組み立てるということを知りました。
そこで、前期の課題のプランをすべて考え直し、エスキースを作っては夜中2時くらいに神無先生にメールを送る、という作業を毎日しました。
(先生にはかなりご迷惑だったかも・・・)
それから、道路方向や景観方向の条件を変えたものをまたエスキースしては神無先生に送りつけ、
課題がなくなれば今度は過去問のエスキースを書いては先生に送り付け・・・
最端製図の受講料金の元は取るほど質問させていただいた気がします、、、すみません。
いつも早朝にはお返事が来ており、非常に助かりました!ありがとうございました!
同時に前期の課題をすべてトレースし、何度も練習し、先生の書き方の動画を見て真似をし、製図時間の短縮に努めました。
その他、後期の最後頃にはすべて問題も飽きるほどやりつくしたので、初見の度胸を付けるために、〇〇から問題を取り寄せ
(安いので。添削はないです)、どんな条件でも形にするということや、いろいろな納め方の知識を蓄積しました。
また〇〇の模試も受けに行き、A判定でしたが、〇〇が書くべきとする寸法の多さに驚きました。
実際の試験では最端で習った寸法しか書いてないですが受かりました。
これは〇〇だったら時間オーバーで受からなかったなと思いました。

という感じで、度胸を付けたおかげか、試験時にもさほど動揺せず淡々とかけた気がします。
先生は試験中にチョコを食べてらっしゃったと聞いて、受講時にいただいたキットカットをもっていきましたが、食べる余裕はなかったです。

以上、これから試験を受ける方の参考になればと・・・。
ちょっといつも、何でも徹底的にやりすぎると親にも言われるので、
私はやりすぎな例かもしれませんのでここまでやられなくても受かるのではと思います。

ちなみに、父は思いのほか建築士となったことを喜んでくれました。むしろすごくうれしそうでした。
それが一番うれしいことです。
今は、父にもアドバイスをもらいつつ、先輩の建築士さんに育ててもらいながら、
もっと実績をつくり、いつか今は廃業した建築事務所を再生させたいです。
実務の内容がそのままインテリアプランナーの製図試験の内容に近いので、今までの経験を活かし、
今年はプランナーを取得する予定です。
(まわりには合格者はもちろん、受験者もいませんが・・・)