戦い方を教えていただいたからこそ− 
52歳短大英文科卒元専業主婦3年がかりの合格体験記  まる

 

「受かるわけがない」と夫以外の家族・親族・知人も思っていた二級建築士の試験に合格する事ができました。
神無先生、スタッフの皆様方のお陰と心から感謝をしております。
振り返ってみますとこの試験は「戦い方」があることを痛感します(特に製図)。
その全部を知ったわけではありませんし、その通りにできたわけでもありません。
ただ戦略を知ることは絶対に必要だったと思います。
その事もふまえ、ご恩返しの気持ちでこの体験記を書きます。
合格できたのは運が良かったからかもしれませんが、もし読んでいただき「それなら自分も挑戦する!」と思ってもらえましたら幸いです。

・受験のきっかけ

縁あって設計事務所に嫁ぎ様々な理由から10年近く専業主婦をしていました。その後、事務所で働く事に。
専門教育を受けていなかったので右往左往しながら実務経験を積みました。
そして夫の強い勧めで受験を決意。それでも合格は果てしなく遠い非現実の世界の事でした。


・学科クラブ入部〜学科試験


試験を受けるにあたって資格学校に行くことも検討しましたが、年齢、費用、時間的な制約を考え断念。
ネットで検索して本当に有難い事に最端製図さんに出会いました。神無先生に相談のメールをしましたら、
親切に返信して頂き受講を決めました。
H26年の学科試験を目指しましたが、ほぼ同時に実家の父が体調を崩し遠距離介護が始まることに。
講義ノートはとてもわかりやすかったのですが、何とも勉強時間を捻出することが厳しくなり、勉強ができないまま受験することになりました。
余りにも無謀な挑戦だったのかもしれないと思い神無先生にもその旨メールをしました。
その返信に「絶対に諦めないで下さいよ」とあり、この言葉が製図試験合格までの心の支えになりました。
H26年の結果は勿論不合格。それでも「0点じゃなかった!」「きちんと勉強すれば何とかなるかもしれない」とかえって気持ちにスイッチが入ったのです。

そしてH27年の学科試験に向けて勉強を再開。父の具合も小康状態になり勉強時間の確保も何とかなりそうに。
覚悟を決めて講義ノートをほぼ全部印刷して(厚さ16センチでした!)取り組みました。
後は勉強するのみ。
ひたすら、講義ノートを読み進めました。途中、勉強のし過ぎで(こんなことは過去にありませんが)気持ちが悪くなった事も今ではいい思い出です(笑)

そして、2回目の学科試験。翌日に自己採点をして何とかクリアしたことを知って、その晩は嬉しすぎて中々寝付けなかったことを覚えています。


H27年 1回目製図試験

後半戦からお世話になりました。ただ、RCは全く初めて、線を引くのも初めて。
頭の中が謎だらけで勉強を始めました。
課題もなかなか出せず、エスキスも何時間かかってもまとまらず・・・。
途方にくれました。
私の実力ではやはり圧倒的に勉強時間が足りなかったことを思います。結局、試験本番は未完成で終了。
「練習でできなかった事が本番でできるわけがない。」という先生の言葉の通りでした。
それでも、思いのほか残念な気持ちにはならず、次の木造できちんと勉強するいい機会になると思いました。
その後、試験の結果が送られてきましたがランクはV。
またまた「Wじゃなかった!」「一年かけて勉強すれば何とかなるかもしれない」と改めてやる気になったのです。


H28年 2回目製図試験に向けて

前半戦からお世話になりました。
テキスト、解説書、伏図テキスト、ホームページにアップされているあらゆるものを何度も読み返しました。
一度読んだだけではわからなかったことも、勉強を進めていくうちに「そういうことだったのか!」とわかることが何回もあり、
だから先生がテキストを何度も読むようにとおっしゃっていたのかと納得しました。


また、アウトプットは一本でも多く線を引くことを心がけ、習うより慣れろで取り組みました。
とにかく、初心者なので時間がかかります。製図時間の把握はとても重要だと思いました。
前半戦の課題にかかった時間はエスキスも含め最大830分。それがその時の事実。
それでも、段々と時間が短縮されていき後半戦のシンクロ模試では時間内に書き上げることができるようになりました。
(ただし、その模試では床面積の計算間違いでまさかの失格でした)
添削も真っ赤になって返ってきました。気づかなかったミスや、同じことを何度も繰り返していたり。
根気強くご指導いただきました。
エスキスではとにかく素直に、やるべきことを機械的に行う事を意識しました。
また、作図では線一本に意味があることを考えて正確に描くくこと、自分の描きやすい方法を考えること、とにかく慣れることを意識しました。
そして、試験前日、神無先生にメールをしました。今までのお礼と明日やるべき事の確認。
「妥協できるプランで、完成させて、チェックする。」 これが、明日本番でやるべき事。
今まで頑張ってきたことを思い出し早めに就寝しました。


・製図試験本番から発表


エスキス開始。今回子供部屋まで南面させることは私の能力では無理と判断し、北側へ。
多少の減点は覚悟の上です。
納戸もこんな大きな納戸はいらないと言われそうなくらいになってしまったりと、
想像とは程遠いプランになってしまいましたが、その時に考え付く妥協したプランが何とか出来上がりました。
そして、平面を描き終え伏図を描き始めた時、1,2階の壁を揃えたつもりのところがが、1マス分ずれていたことに気づき、
複雑な伏図になってしまいました。
それでも、減点が少なくなるように頭をフル回転させて何とか描き終えました。
床面積の計算も厄介なことになりましたが、何度も計算し直し計算自体のミスはなかったと思います。
時間内に描き終え、さあチェックです。そうしたら、出てくる出てくる見落としの数々。
普段だったら描き忘れないような下足入れや収納など、あのチェックがなかったらどうなっていたかわかりません。
今回は破線や一点鎖線もありましたね。それもチェックして良かったです。
もう少し、チェックしたいと思ったところで時間終了となりました。
精根を使い果たし、ヨレヨレになりながら、それでもやり切った気持ちで会場を後にしました。
家に帰ってから冷静になると、やらかしてしまったあれこれが思い出されました。
設計主条件に耐震性を確保するとあったのに、四隅の一部に壁を作らなかったとか、小屋束を描き忘れたとか…その他諸々。
先生に受験の報告と今年も無理かもしれないとメールしました。
その返信に「自分のミスを把握している人が合格することは多いですよ。」と励まして頂き結果を待つことにしました。
そして、発表当日。ネットで番号を確認。夢かと思いました。
夫にも何度も確認してもらいました。
義父母も実家の両親も子供たちも驚きと共にそれはそれは喜んでくれました。
神無先生にも合格のご報告をしました。喜んで頂けてうれしかったです。

・これから

今、建築士登録の準備をしています。当たり前のことですが、民間資格とは比べ物にならないくらい手続きが厳重で
改めて建築士の資格はそういうものだと痛感しています。
また、あくまでもスタートラインに立ったに過ぎないことを思いました。これからが本番。研鑽を積み、仕事に励んでいく所存です。
最後に、神無先生、スタッフの皆様。大変お世話になりました。
卒業できると思っていなかったので、心の準備が整わないのですが、
これからも是非卒業生として宜しくお願い致します。有難うございました。