「合格体験談」
  迷走中

私が二級建築士を目指そうと思ったのは、実務経験が7年必要で、要件を満たしたことを知った昨年の年明けでした。

その時は、試験内容を知るはずもなく、筆記試験と製図試験というのがある程度の知識でした。


早速、筆記の問題集を買って解いてみたのですが、全然わからない問題がいっぱい・・・

しかしながら、合格のボーダーラインが60点で、各科目のボーダーが半数強の13点。

100点満点は難しいけどこれなら何とかなると、60点を目指し過去問をちょこっとやった程度で 平成24年度の本試験に挑みました。


結果、まぐれ的?に受かってしまい、2次試験の製図って何だろう?と思い

試験会場にいた資格学校の先生に聞くと、

学科は独学でも製図は誰かに教えてもらわないと受からない、と言われたのですが、授業料を聞いてびっくり。

学科が国語・算数・理科・社会の4教科だとしたら、製図は図工かよ・・・

無理だ!

この時、建築士は軽い気持ちで受かればラッキー程度の軽い感覚であり、

持ってなければそれはそれでいいやと受けていたので、ドロップアウトすることも考えましたが、

学科も勉強してなかったとはいえ半分運で受かったものだと思い、

欲しいと思ったときに後悔するだろうなと思い、挑戦する決意を固め資格学校に通いチャレンジすることとなりました。

平成24年度はRC課題で、実務でも木造を扱うことのない私にとっては、

今年ダメだったら残り2年は木造になる、絶対に一発で合格してやろうと気持ちを切り替え、 ひたすら製図の勉強に励みました。

絵心のない私にとって、図面にしろ絵にしろ自分の手で書くという行為に実感が持てず、

最初はトレースするだけで物凄い時間がかかり、5時間で完成するのは無理だと思いましたが、

段々作図する行為が苦ではなくなり、楽しいとさえ思えるようになりました。

ただ、不器用な私には最後まで5時間ギリギリ、

しかもお世辞にもきれいな図というのが書けないままでしたが、

何とか試験前には書き切るという段階までできるようになっていました。


そうして迎えた平成24年度製図試験本番も、終了5分前に書き終えることができたのですが、

書き終えた達成感と疲労感で、チェックすることをしませんでした。

試験後、資格学校に戻りエスキースを提出したのですが、

駐車場2台、階段2個書き忘れの悲鳴が聞こえてきました。

 

 

私は両方とも読み落とす事はなかったですが、多目的スペースを室として中央に可動間仕切りを設けたことと、

2階の和室入り口が1か所になったことを除いて、あまりいいプランとは言い難いけれど、階段の書き忘れ等ミスした人が予想外に多く、

要求項目を満たしているので大丈夫では?という資格学校の採点結果でした。

昨年12月の合格発表の際、自分の番号が無いことに落ち込み、不合格を知らせるランク2の追い討ち通知が・・・

今にして思えば細かなミスがいっぱいあったのだと思うのですが、ものすごいショックでした。


来年は木造、絶対に無理だ!諦めようと思ったのですが、悔しい気持ちが段々大きくなり、

このまま終われない・今から本気でやったら何とかなるか?と思い

再戦を決意したのは合格発表後10日ほどたった時でした。


思い立ったら今!と資格学校に連絡し、長期コースに申込を済ませ、木造の一式図を貰い、

矩計図なるものを呪文のように繰り返しトレースする毎日。

何とか年明けには形だけは覚え、作図例を見なくても書けるようにはなりました。

(この線が何を表しているか等一切理解していませんでしたが。)


資格学校の長期講座は冬場のうちは映像講義のみで、矩計図は問題によってそれほど大きく変わらないということは聞いたのですが、

伏図は何度映像を見返しても理解できない!

私的には学科試験が終わる7月までには5時間で作図できるようにならないと、

アドバンテージは無いどころかほかの受験生に簡単に追い越されるなと思ったので、焦る一方でした。


伏図がさっぱり理解できない、何とかならないものかと、ネットで検索したところ、

伏図攻略テキストなるものがあり、最端製図なる通信教育があることを知り、

資格学校に申し込んでしまったからどうしようかと迷いながらも、来年もずるずると受けるよりは

今年で絶対に終わらす決意で資格学校との両立を決意しました。


問題文の細かなところまで見落とさない重大さ、チェックの大事さ、完璧を目指すのではなく

最低でも最高でもランク1を目指す

という資格学校では教わることないことばかりで正に目から鱗のことが多かったです。


最初のうちは、添削して戻ってくる図面に赤ペンがぎっしりと書かれていたのが、 だんだん減っていくのが嬉しくなってきました。


 

不器用で怠け者の私には、最後まで5時間を切ることができなく、焦りもありましたが、

苦手だったエスキースも、これなら減点にならないだろうという気持ちの切り替えが気持ちを楽にさせ、

最終的には問題文の読み込みに10分、エスキースは20分程度でできるようになり、

残りの4時間30分を使って細かくチェックしながら丁寧に作図するスタイルを確立することができました。


平成25年の製図試験本番も、練習の成果を普段通りに行い、

試験開始30分にはいつもよりも丁寧に作図することを心掛けて作図に入りました。


開始1時間半頃、ほかの受験生が作図に入り(最後尾の席でしたので、周りの状況がよく分かっておりました。)伏図に入るころには追い付かれ、

矩計図の作成途中には追い越されて少し焦りはありましたが、

今までやってきたことを信じ、マイペースで書き続けました。


何とか作図が終了したときには、終了5分前でしたが、いつものようにチェックをしながら作図していたので、

最終的に不整合がないかのチェックをするだけであり、十分な時間でした。


試験が終わり、不安な気持ちもありましたが、神無先生の解答例と似たような配置であったので、 ものすごく安心しました。

それでも、昨年の思いがあり、合格発表の日が近づくにつれ、不安な気持ちが拭い去ることはなく、試験結果を見る勇気がありませんでした。


数日後、合否の葉書が届いた際に、心臓バクバクさせながら開いた瞬間に合格の文字が!

もっと早く最端製図と出会っていれば、出費を最小限に抑えられたと思いますが、

勉強嫌いで今まで勉強らしい勉強をしたことがない自分にとってこれだけ頑張ったという事が

今後の人生に大きく影響を及ぼすことになると思います。


最後は結局、自分がどれだけ頑張ったかに左右される試験だと思いますが、

これだけ力強く根気をもってサポートしてくれるのは、とても励みになり、やる気を奮い立たせてくれました。

今一度お礼を申し上げたいと思います。

神無先生、諸先生方、一緒に戦った8期生の方々の今後ますますのご活躍とご発展を祈って。



もう迷うことなく進んでいきたいと思う迷走中