” わ ” の 万里の長城(二級建築士)体験記

 

皆様、はじめまして。

“わ”と申します。

 

今回、資格取得まで、標題でもお分かりいただけますように長〜い長〜い道のりについて、お話させていただきたいと思います。

できる限り最後まで読んでいただけるように、当時のことを思い出しながら飽きられない文章を書いていきます。

 

自分は、平成 15 年に学科試験には合格したものの、仕事の関係で思うように勉強ができなかったため、

この年は製図試験を受験しませんでした。

また、この時知人からは、「一級建築士とレベルが格段に違うのだから、図面さえ完成させれば、受かるよ。」

との事でしたので、言われた言葉を鵜呑みにし、自分も「あと 2 回もチャンスがあるからまあいいか。」

と言う具合に考えていました。

自分が資格学校に行かなかったのは、この言葉が原点とちゃうかな(違うかな)?と思いますわ。

 

今思うと、この時に万里の長城のスタートラインに立ったのかな?と感じています。

 

平成 16 年製図試験において

課題は、「趣味(フラワーアレンジメント)室のある専用住宅(木造2階建)」

十数年ぶり?に伏図が要求されました。

ネット等で色々調べると今回は作図勝負のため、作図時間を制する者が合格を掴める・・・

と言われていたように記憶しています。

だだでさえ、木造は作図量が多い、表現(建具等)は細かいわ、これに加えて、おまけに伏図まで書くの〜

(え〜ほんまにかなんな〜→標準語では“本当に参ったなー”です)

と思いながら、ある通信添削(まだ、最端製図の存在は知りません)のお世話になることになりました。

 

時間内作図できるまでのレベルにはなりましたが、初めての製図試験であり、あの試験会場の独特の雰囲気

(魔物が棲んでいると言われますよね。正にそれですわ。)に呑まれた上、伏せ図を曖昧にしか理解していない

(正に自業自得ですわ)、時間はだんだん無くなってくるわで、

結果は・・・・そうで〜す見事に魔物にシバかれ撤退しました。(ん〜残念。 By 波田陽区さん)

 

結果、ランクVでした。

自分の心の中で、「ん〜来年は、カド番やんか〜かなんな〜シャレならんわ〜」と呟きながら、

真剣に頑張な受からへんな〜と本当に気楽な気持ちで思っていました。

 

 

 

平成 17 年製図試験において

課題は、「近隣の街並みに配慮した車庫付二世帯住宅(木造2階建)」

自分こと“わ”は、東京都在住(早いもので〜江戸に来てから今年で 20 年が経過しました。

時の流れは早いですね。)で、このエリアの設計課題は木造しかなかったため、

他の地域の方のように今年は木造orRCどっちやろ〜勉強でけへんがな〜。

と言うような迷いはありませんでしたので、 2 月頃から図面(矩計と伏せ図)を描く練習をしました。

 

エスキースが苦手な自分は、課題発表が出た頃に昨年と同じ通信添削のお世話になりました。

そこの通信添削の講習(昨年も講習を受けました)を受けた時、そこの講師の方に「今年もお世話になります。」

と挨拶したところ、講師の方から、「何や、あんた受かってると思てたらアカンかったん?」と言われてしまいました。

そうなんですよ〜笑いながら言いましたが、心の中では「 2 回もお世話になる奴なんかおらへんねんな。

(居ないのだな)と思ったのと同時に今年は絶対に受かったるで〜」と心に誓いました。

試験も近づき、資格学校で公開模擬試験(何とか合格圏内に入るとの評価をいただきました)を受け、

合格への感触を掴みつつ、何とか曲りなりにエスキスと伏せ図をマスターし、いざ本番へ・・・・

試験課題は、建物内に駐車スペース、居室内に階段を設けると言う内容(後にサプライズ〜と呼ばれるものですわ。)で

順調に作図を行い完成させたものの、チエック時間が確保できず、タイムオーバー。

この時は描ききった満足感とやっとカド番でこのしんどい世界から卒業できるわ〜との思いだけで、

何故が受かる気マンマンでした。(今思えばとても恥ずかしいし、そんな自信どこから出とんねん?ですよね。)

 

通信添削の再現図を申込み、添削が帰ってくるともちろん細かい減点はあり、仕方ないなと思いつつ、

階段の段数が不足?(だったような記憶が・・・)を指摘され、講師のコメントは、「ちょっと階段部分が痛いな〜。

ボーダーラインギリギリかどうか微妙なところかな〜。」とのコメントが返ってきました。

 

合格発表まで月日が流れ、自宅に合格発表のハガキが届き、ドキドキしながらハガキ(当の本人は合格の二文字しか

書かれていないことを疑いませんでした。→この文書を読みながら、おまえ何様やねん。

とツッコミたくなる方がいたら先にスミマセンと謝っておきます)を開けると結果、ランクUでした。

残念ながら、カド番脱出ならず。

 

え〜昨年同様またもや魔物に呑み込まれた〜どこが悪かってん。

何が悪いねんな〜試験センターの人が、他の人と受験番号間違ごうてるんちゃうの〜もう夢やったら早よ覚めて〜

と心の中で叫びながら、意気消沈してしまいました。

(さすが、昨年のような波田陽区さんのギャグを思い浮かぶような気分にはなれませんでした)

さすがにこの時、カド番にも関わらず受からなかったという現実を受け止めるのに少し、時間がかかりました。


それから、平成 18 年から平成 20 年までは、充電期間(自分には二級建築士の敷居が高いのかな?

との思いが強いため、再度受験する気になれず・・・)を設けました。

 

 

平成 22 年に再度チャレンジするため、学科試験を受験し、無事合格。

製図試験の課題は「兄弟の二世帯と母が暮らす専用住宅〔木造 2 階建〕」でしたが〜

しかし、製図試験まで気持ちが持続せず、魔物の棲んでいる雰囲気を体験するためだけに製図試験会場に向かい

試験を受けました。(今、考えたら何余裕かましてアホことしとるねん。と思っています)

もちろん、製図試験の勉強なんか殆どしていませんので、本番ではエスキスに 2 時間かかり、

矩計の作図途中でタイムオーバ−となりました。

図面は未完成のため、結果はランクW

当然の結果でして、試験後ネットで、製図試験の講評等を調べ、来年に向けて勉強のスケジュールを立て、

翌年 3 月頃から作図の練習を始めました。

(受験される皆さんより少しでも前に走っておこうという思いが強かったと思います)

この時、毎年サプライズと言われるものが出題されるんだな。ということ意識し始めました。

 

 

平成 23 年製図試験において

「趣味(自転車)室のある専用住宅〔木造 2 階建〕」

今回は何とか合格したい気持ちが強く、以前お世話になった通信添削に・・・と思いましが、

講師の先生から「何や、あんた、まだ、受かってなかったんか?」なんて、もし言われたら、

試験受ける前からKOされた気分になり、立ち直れへんな〜。と思い、講師の先生には「もう、あの子(“わ”の事ですよ)は、

とっくに資格取ってバリバリ仕事しとるやろう。」と思ってもらおうと思い、ここでお世話になることは諦め、

神無先生ところにお世話になることにしました。(まさにこれが、最端製図 .com との出会いですわ)

最端製図 .com では、是非後半戦のお世話になりたかったのですが、どこの通信添削にお世話になろうか

ギリギリまで迷っていた事もあり、後半戦のチケットは既にsoldoutになりましたので、

h 23 オリジナル課題集( 4 課題)と講習会を受けることにしました。

 

自分自身の不安を払拭するため、他の講習会にも参加したのですが、

以前指導を受けた作図方法とエスキスの考え方が全然違う、正に“カルチャーショック”おまけに廻りの方の

作図スピードに全然ついていけない、エスキスの手は止まるし、あまりに自分のレベル低さに凹みました。

ここの講師の方は親切に指導はしてくれるのですが、凹んでいたため、指導を受け入れる事ができず、

説明されている事がまるで英語のように聞こえました。

(この現実を受け止めたくないせいか、言語明瞭意味不明?この先生、何言うてるのか全然わからへ〜ん。と言う状態でした。)

何か凹みに講習会( 2 日ありました)受けに行ったという感じで、その後に神無先生の講習会を受けました。

 

 

最初に講習を聞いていると、前の講習会のトラウマがふと脳裏によぎり、「前の講習会とまた、違うこと言うてるし〜

何が正しいねんな〜混乱するだけやんか〜どないしたら受かるのか早よ〜教えて〜と思いながら話を聞いていると、

作図に必要なものとそうでないものがある等の話が続々と・・・これぞ、棚からぼたもちとはこの事か?

と同時に「この先生あまり笑わへんけど、メッチャええ先生ちゃうの〜」と思いました。

神無先生が冒頭に「今日は 10 万位の価値がある話をします。」という言葉に対して妙に納得したことを記憶しています。

それからは、作図時間を確保するため、試験の前日まで毎日エスキスを練習の連続でした。

まだ、この頃は自分の知らない弱点がある事を気付かずに〜です。

 

そしていざ本番へ・・・

サプライズ等多々有り、想定範囲内でしたが、全然エスキスが纏まらない。

だんだん作図時間に差し掛かった上、焦りも頂点に達してきたため、このままでは図面すら完成させることが

できなくなると判断し、見切り発車で作図を始めました。

図面は完成させましたが、チェックすらまともにできなかったので、こら今年もアカンわ〜来年また、

カド番に勝負になるな〜とこの時点で確信しました。

 

結果、ランクVでした。

結果の理由は明白です。緊張している事も多少は影響していると思うのですが、

国語力の知識(設計条件の使われている接続詞や解釈及び、理解が不十分だったため、

とんでもない所に部屋を設けたり、動線が確保できていない等、要求内容を掴みきれなかった)が非常に乏しい事に

気付かされました。

 

この時、この試験の奥の深さと同時に試験に取り組む怖さを感じました。

また、年明けから試験勉強をスタートさせないと来年のカド番も間違いなく勝てへんな〜と・・・・・・

 

 

平成 24 年製図試験において

「多目的スペースのあるコミュニティ施設 [ 鉄筋コンクリート造 ( ラーメン構造 )2 階建 ] 」

 

今年はカド番で、正直言って、もう学科から受けたくない気持ちが強かったため、自分に折れて、

資格学校のお世話になるかどうか悩みに悩んだ結果、また、神無先生のところにお世話になる事に決めました。

神無先生助けてよ〜とわらにもすがる思いで、前半戦通信添削講座、後半戦通信添削講座、講習会を申し込みしました。

前半戦から第1課題を除き全て、RC造でした。

RC造は、経験がなく、今まで木造だけしてきた自分には、前半戦といえども非常に不利なように思いました。

最初から返却されてきた図面は結構真っ赤っか(HPに別名:赤ペン先生と紹介していますよね。

ホンマにその通りですわ。)で返ってきました。


 

「RCの課題ばっかしやってるけど、もし試験が木造やったらど〜すんねん。」

と思いながらも徐々に課題をこなしながらRCにも慣れてきましたが、

なかなか構造(階段やバルコニー、ルーフテラスの納まり等)が理解できず、頻繁にメンバーズサイトに質問し、

分かるまで何度でも質問させていただきました。

メンバーズサイトに「わからないことがあれば、なんでも質問してください。」

と書かれていたので、ホンマにコイツしつこいなあ〜と思われる位に遠慮なく、何でも質問させていただきました。

おかげ様で同じ悩みを持っていた他の7期メンバーから感謝されるような事もありました。

添削で指摘を受けた同じ間違いを次回に引きずらないように課題毎に注意事項のリスト表を作成したりしましたが

なかなか生かせませんでした。(前回の課題の時にも指摘しましたよ・・・と添削図面にコメントをよくいただきました。)

それと並行して課題の読み違い等をしないように読解力の強化にも取り組んで行きました。

今年の課題は、偶然にも近所に施設が沢山あるため、週末毎に色んなところに訪問し、建物のレイアウトや動線、

間取り等の情報収集に努めました。(結局たくさん見すぎて、ポイントがわからんようになりました)

 

後半戦に突入し、なかなかランク(B〜Cを行ったり来たり)が上がりませんでしたが、

後半戦の最終課題に近づく頃には大分自身もついてきたのかな。と思い始めました。

試験に関する不安材料を払拭するため、講習会では色々と質問させていただきました。

最後のシンクロ試験では何と〜満点の評価(素直に、うれしかったですが、提出するのちょっと遅かったから、

先生ちゃんと見てくれたんかな〜って・・・冗談ですよ)を頂きました。

これと並行して、資格学校の公開模擬試験を受験し、ある程度の手応えを掴むことができましたので、

これで自信をもって試験に挑める事を確信しました。

本試験は、エスキスに手こずり苦戦を強いられ、倉庫の面積不足と、事務室のロッカー設置による通路確保の

困難等がありましたが、その分 40 分位チェック時間を確保するようにしました。

「できる限りのことはやったし、これやったら、ランク下がるような減点はいくら何でも受けへんやろ〜」と思いながら、

自宅に帰宅しました。

机の上に山積みになっている、課題の練習図面や製図道具を片付けながら、パソコンを立ち上げ、

他の受験生の出来栄えや感想等を確認するため、インターネットで試験を受けた方のスレを見たところ、

階段が二箇所必要の話題が目に入りました。

階段が二つ〜?って何それ?自分はいつもの通り一つしか描いてへんねんけどな〜思いながら、

激しくなる胸の動悸を抑えながら恐る恐る持ち帰った試験問題を読んでみると・・・・・

え゛ーー(正に漫画に出てくる表現方法ですわ)何と・・・肝心な所がマーキングされていない事をここで初めて気付き

( oh my God ですわ)、心臓が飛び出しそうな勢いになりながら、カド番の夏は終わった。

としばらくの間、体がカチンコチンに凍りついていましたが、間もなく体が現実を受け止めるかのように反応し、

今まで練習した図面等一式を無意識のうちにゴミ箱に処分していました。

そのあと今まで支えてくれた家族と感謝の気持ちを含め、食事に行きましたが、心底楽しむことができず

(今ある自分の現実を受け止めたくない気持ちが強かったせいと思います)、

お酒ばかり飲んで、酔いつぶれてしまいました。(でも、なかなか寝付けませんでしたね)

 

 

数日後、気持ちを切り替えて、今回の試験に対してけじめをつけるためにも再現製図を書こうと思い

試験課題を探しましたが、見つけることができませんでした。

何故なら、練習した図面と一緒に捨ててしまったことに気付き(気付くの遅いわ〜)、再現図の提出を諦めたと同時に、

ここで本当に終わったんだな。と思いました。

ネットを見ていると、階段の忘れの方が結構多いみたいで、資格学校の担当者から電話があり聞くと

2 割(学校や地域により異なると思います)位とも言っていました。

試験後 2 、 3 週間は、あれだけ神無先生からチェックの重要性について、しつこく言われていたにも関わらず、

本試験に生かせなかった事(試験会場に潜む魔物ですよね)が脳裏によぎり悔やむ毎日でしたが、

日を追うごとに仕事が忙しくなり、気持ちが徐々に薄れていきました。

 

試験発表が近づく 11 月末頃から、気にするものの、合格は無理だろうと半ば諦めつつ、

来年学科クラブにお世話になるべきかどうか考えていましたが、今回やっと合格させていただきました。

 

今回、本当にチェックの重要性とそれが活かせた結果ということを非常に痛感しております。

自分が何故このような事を書くのか?と言うのは、ここの卒業生の方のあるブログを見つけそのブログに勇気付けられ、

チェックの重要性について書かれていたからです。

それと要求されたものを素直に受け入れ図面に反映させる。(お前、階段 1 箇所しか描いてへんくせに何言うてんねん。

そんなん説得力なんかあらへんわ〜と突っ込まれそうですが・・・・)

この二つは非常に重要な事だと思います。

そんな事言われんでも分かってるわ〜。それが出来たらこんなに苦労せいへんわ〜。

と自分もずっと思っていましたが、それができていない(要領が悪い上、素直に受け入れることができなかった)

結果、この万里の長城と言うお題目に繋がったのかな〜と思います。

 

自分も昨年は残念な結果に終わり、悔しい思いも経験しております。

(今回 2 回目のカド番でしたから、尚更です。

自分みたいに二回目のカド番を経験する人は少ないと思っていますし、決して真似はしないで下さい。

と言うか、そんなん真似せいへんやろ〜ですね)

今年残念な結果になった方、諦めず来年こそ合格するように頑張って下さい。

 

最後まで読んでいただいた方、また、これから試験を受ける方にとって、少しでもお役に立てれば・・・と思い、

この体験談を書かせていただきました。