平面図の作図

チャプター6

平面図の時間短縮のポイントは、木造と同じで壁の厚みを測るのではなく感覚で覚える事です。

また、定規の持ち替えや置き換えも意外と時間を取られます。定規はできるだけ
製図板の上に置いておくようにしましょう。

テンプレート定規を使えば、 平面図の全てをこの1枚で作図する事ができます。

というより、RC造の図面全て、この定規1枚で仕上る事ができますよ。
(ただし、念のため勾配定規は持参して下さい。勾配屋根の可能性があります)


50' 45''

プランに合わせて柱の位置を補助線で記入します。

定規の移動は、このテンプレートの記号の配置を知っておくと便利です。

6mの移動はすぐにできます。
5mや7mの移動も、6mより1m調整する事によって比較的容易に行えます。

※ただし、6m間隔の四角を定規を動かさずに2つ描く事は行なわないで下さい。
使用が認められない定規と判断される恐れがあります。

ちなみに、
9ミリの三角、6ミリのだ円の位置は、6ミリの四角と同じ位置になっています。

51' 43''

柱の位置を確認しています。

51' 48''

プランに合わせて壁の位置を補助線で引きます。

壁の厚み(2o)は、測ってもいいですが、練習すれば測らなくても取れるようになります。時間短縮の為、できるだけ測らないで取れるようになって下さい。
(ただし、壁厚が均一でないと図面の印象は悪くなります)


開口部が無い壁に関しては、この段階で仕上げの線でも構いません。

53' 37''

柱と壁を仕上げていきます。
強い線で引いて下さい。

壁を描く時は、先に開口の位置を確認しておくといいでしょう。

通常、RC造は柱と壁が一体になっていると考えますので、左側のように表現します。これを包絡処理といいますが、時間が無い場合は、右上のように表現しても構いません。

この場合、柱に関しては、始めから補助線ではなく、仕上げ線で記入する事ができます。

ただし、RCどうしの壁については、包絡処理をするようにして下さい。



右下の図のように、RCとRC以外の壁が合わさるところは、包絡処理の必要はありません。

55' 54''

壁以外の線、見え掛かり線などを仕上げます。
壁の線よりも細い線で引いて下さい。

階段や吹き抜け部分には、梁が見えますので、細い線で表現します。
(なくても減点にはなりません)

 

壁の線と見え掛かり線は同時に作図しても構いません。ただし、線の強弱は意識して下さい。

57' 59''

残りを仕上げます。

できるだけ、横なら横、縦なら縦の線を意識して続けて描くようにします。ただし、次に引く横線を考える場合は、分かっている縦の線を引いて下さい。

手が止まる時間が短いほど、作図時間は短縮されます。

1h 3' 33''

部屋の内部
(1室のみ、他は省略しています)

断面図切断位置

寸法線

などを記入します。