「地道に丁寧に」 yukino1

 

私が二級建築士を目指そうと思ったのは、

自信をつけたいという理由でした。

家業(家具製造)のために色々な資格を取り、

それなりに役に立っていましたが、何か自信がありませんでした。

もちろん取ったから、何が変わるという事はないですが

少しでも気持ちだけでも変わる事ができたらと、

二級建築士を目指そうと決めました。

 

建築に全く関係ない大学出身でしたので、

まず、二級建築士を取る受験資格からでした。

私の体力的な事を心配した両親は大反対でしたが、

多少色々な面で甘えさせてもらい、通信の建築系の

大学に行き、3年で卒業できました。

 

そしていよいよ受験勉強。

資格学校に通うことも考えましたが、家から電車とバスを乗り継ぎ

1時間かかる事を考えると時間がもったいないと思い、

某資格学校の通信で勉強を始めました。

動画での講座でしたが、かなりピックアップした内容だったため、

わからないものや方法(工法とか)はネットで調べ、とにかく問題を解きました。

そして、学科は無事合格。

 

そして、次の製図の勉強をどうするのか悩みました。

一応学科でお世話になった資格学校の勧めで、通信の製図を

申込んだのですが、質問が全くできなくて不安でした。

そこでたどり着いたのが最端製図でした。

質問ができるし、何よりエスキースコードの本がわかりやすく、

「ここなら!」と思い、すぐに申込をしました。

 

製図の練習を30枚書いたら大丈夫と資格学校のテキストに書かれていたので、

30枚を目標に勉強開始。

最端製図の真っ赤な添削に凹みながら、資格学校のものと同時進行。

絶対ダメな予感がするから、丁寧な添削をしてくれる最端製図のみで

来年は頑張ろうと決めていました。

そして、試験に挑み、結果レベルV。

やっぱりと思いながら、失格ではなかったことを良しとして、

すぐに前半戦を申込みました。

 

 

そして、2年目RC・・

木造とは違う描き方と構造に四苦八苦・・

RCはやりやすいと聞いていましたが、私は木造の方が、

描きやすかったです。

後半戦、とにかく描けるだけ描く感じでした。時間内に書けるようになり、

1年目より手ごたえがありました。

エスキスも予定時間内にでき、作図にかかり、平面を描きはじめてから

大失敗に気がつきました。

エスキスを写し間違え、駐車場スペースがなくなってしまいました。

時間が迫る中、消すところを少なくできるようエスキスをやり直し

ギリギリ間に合いました。結果レベルU。

 

今度は決める!

神無先生にも、掲示板にも宣言をして、カド番で迎えた今年。

 

過去二回、どうしても詰め込み過ぎのせいか体調が悪く、

寝込むことも多かったので、今年はあえて、

平日は夜2時間だけを勉強時間とし、延長は30分までと決め、

効率よく、かつ自分の実力が確認できる勉強の仕方を試行錯誤しました。

 

前半戦。とにかく構造の理解、特に伏図を重点的にやりました。

伏図テキスト、解説書、そしてエスキースコード、

掲示板等を熟読し、ノートにまとめ、できるまで頭に叩き込みました。

前半戦中に理解しておかないと、課題が発表された時に、

課題に対応した勉強ができなくなると考えたからでした。

 

そして、作図はストップウォッチで個別に計るということをしていました。

1つの図面でも、下書きが何分、建具が何分と分解して

ノートに書き出し、どこの部分が苦手なのかも自分で分析して

苦手な部分も得意な部分も把握していきました。

 

その中で時間が削れるのが、断面図と立面図が短縮できそうだったのと、

エスキスさえ早めにできたら、チェックもできる時間も作れると、

前半戦の後半はエスキスも重点を置いて時間内にできるよう

細かく読む時間も計り、やっていました。

 

 

エスキスの勉強として、課題のお手本をノートに1/200の縮尺で、まず書き

自分が「なるほど」と思った所をマークしていきました。

1/200の縮尺なので、それを見ながら製図を描く練習もでき、そのあと、

簡単に平面をノートに書いて、伏図の練習帳として使用しました。

商品名を出していいものかわかりませんが、

中村印刷所の水平開きA4方眼設計ノート4.55o

というものでヨドバシカメラで購入しました。

少し高いですが、1枚ずつちぎれて開くとA3サイズの方眼になり、

しかも4.55o方眼なので、すごく便利でした。

出張の時は1枚ちぎって、電車の中でエスキスしたり

本当に重宝しました。

 

そして、後半戦。やはり勉強の仕方は同じですが、

構造はある程度できたと思っていたので、それが

間違っていないかの確認と作図をストップウォッチ片手に

やっていました。

まとまった時間が作れないので、3日で1課題でぐらいで

作図の練習をして、あとは自分の弱点を克服するために、

ひたすら苦手な図面を描いていました。

 

そして、同じ失敗を繰り返さないように、写し間違いが

絶対にないように、寸法線を描いてから下書きを始めたりと

工夫しながら、間違いのないように丁寧なチェックを

心がけるようにしました。

 

また先生の配信する動画が本当に助かり、理解している所も

見直せ、また抜けているところの穴埋め、気づきもたくさんあって、

配信されるのが楽しみでした。

 

また、掲示板や製図のコーナー、課題と共に送られてくる解説を、

全てPDFデータにして、いつでも見れるように、スマホに入れていました。

(スキャンがなくても写真やコピー&ペーストでエクセルに貼り付けたら簡単に作れます)

 

試験3週間前に、情報収集と練習の為、書店で二級建築士製図の

練習本も購入し、色々な予想を目にすることで、

最端製図で学んでいることが、いかにシンプルで効率がいいのか

再確認しつつ、最近の建築事情も載っているものもあったので、

想定外に備えて、勉強していきました。

 

そんな中、焦りから少し無理をしてしまい39度の高熱でダウン。

試験2週間前でした。やってしまった・・と思いつつ、

書けなくても勉強はできると、初心に帰って、エスキースコードや

スマホに入ったテキスト等を、体調と相談しながら眺めていました。

 

今思えば、これが良かったような気がします。

元気になり、描いてみると、寝込む前より20分も早く、

描けるようになっていて、初心に帰るのは大切だと痛感しました。

 

この頃、カド番なので心配で掲示板や質問の所に

「不安だ・・」と書いてました。

そんな面倒な私に、「いつも通りしたら大丈夫」というメッセージを頂き、

いつも見ながら勉強していました。

 

試験前日、何も手につきませんでした。

試験の準備と今まで書いていたエスキスのノート、

課題を見ながら、これだけやったんだから、全力を尽くすだけと思い、

早めに寝ました。

 

そして、試験当日。

大学の教室で試験の為、毎回製図板を置くスペースが小さく、

前に大きい男性がいると、当たって製図板がずり落ちることがしばしば

ありました。

今年も大きい男性が前で、嫌な予感がしました。

さすがに3回目で、今年は強力な養生テープを持参していたので、

いつも以上にガッチリ、固定し絶対に動かない様にしました。

 

試験開始、エスキスが60分で終わったので、見直しをしたら、

敷地に木がある事が判明、手直しして作図。

平面図の家具等を書く時に、まさかの見落としが2点。

車いす対応とバルコニー。車いすは建具を引き戸にするだけでしたが、

バルコニーは面積も変わってくるので、血の気が引きました。

その時、課題でやったことを思い出し、インナーバルコニーで対応、

部屋が多少狭くなりましたが、家具も無事入りました。

いつもできる限り大きい面積でエスキスをして、大きい部屋を計画していたので、

助かったという思いでいっぱいでした。

 

そんなこんなで30分前に書き終えました。そして、チェック。

 

まさかの平面と伏図が整合してないことが判明。

とはいえ、少しずれていただけなので修正して、改めて

チェックの大切さを学びました。

 

そして、もう一度確認して、試験が終わりました。

脱力感がすごくて、帰り道、資格学校の方が、チラシを配っていて、

その中の一人が「倒れそうだけど、大丈夫?」と

言ってきて、私はどんな顔してるんだろうと鏡を見たら、

血の気が全くありませんでした(笑)

 

とにかく「やりきった!」そんな感じでした。

合格してないのに、すごい達成感で、合格発表の日を

よく聞かれたのですが、何となく自分の誕生日ぐらいという

おおざっぱな回答をしていました。

そして、発表日を知らないまま、ハガキがきて、

いつもと違うハガキに「もしかして・・」と開くと

合格でした。

 

神無先生をはじめ、最端製図のスタッフの皆さんには感謝しかありません。

勉強中、テンプレートにヒビが入り、夜中にも関わらず対応してくださり、

また事細かい添削に感動したり、今まで色々な通信で勉強をしましたが、

これほど親身になってくれる所はありませんでした。

シンプルで、無駄のない適切な指導をして下さり、感謝しています。

正直、最初は資格学校と描き方や考え方が違い、戸惑うこともありました。

しかし、実際仕事の図面を見ると人によって描き方が違うので

基礎的なことを押さえていたら、描きやすい方法で描けばいいと思いました。

私は、最端製図で学んだことが合っていて、合格できました。

 

これから受ける方に、言いたいと思うのは、

地道に丁寧に勉強していけば、道は開けるということでした。

 

私も、次の目標にむけて、最端製図で学んだことを糧に

歩んでいきたいと思います。

 

令和元年12月  第14期生  yukino1